
2025年7月23日
7/23(水)に福山駅前で開催しました
7/23(水)に福山駅前のiti SETOUCHIで、『化学実験で身近なものを調べてみよう‼[二酸化炭素 (CO2) はどれぐらいある⁉]』を開催しました。
今回は、気体検知管を使用して空気中の二酸化炭素を調べました。
参加者のみなさんと一緒に、次の3つの空気を調べていきました。
自分が吐いた息
部屋の中の空気
大気中

二酸化炭素があると、赤色の部分がオレンジ色に変化していきます。
(二酸化炭素の濃度が高いほどオレンジ色の部分が多くなります。)
結果を比較すると、
自分が吐いた息、部屋の中の空気、大気中、の順に二酸化炭素の濃度が高いことが分かりました。
(息はかなり二酸化炭素濃度が高く、全体がオレンジ色になりました。)

大気中(外の空気)が最も低い結果になったことに驚いている方も多いようでした。
結果をふまえて、「なぜこの順番になるのか?」をみんなで考えました。
自分が吐いた息には呼吸によって発生した二酸化炭素が含まれているため、最も二酸化炭素の濃度が高い。
一方、大気中の二酸化炭素の濃度は最も低い。これは、呼吸などで発生した二酸化炭素を植物が光合成によって吸収してくれているから。
部屋の中の空気は、人の息と外の空気の両方が混ざっている。なので、自分が吐いた息よりは低く、大気中よりは高い濃度になる。
したがって、自分が吐いた息、部屋の中の空気、大気中、の順で二酸化炭素の濃度が高い。
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実験では大気中の二酸化炭素の濃度は最も低い結果になりましたが、現在、濃度が少しずつ上がってきており、地球温暖化の原因にもなっています。
最後に、工場や車から出る二酸化炭素が増えて植物が吸収しきれなくなっている問題について、「このままいけばどうなるだろう?」「どうやったら解決できるだろう?」など、皆で考えました。
今回は、目に見えない二酸化炭素を可視化したことで、人や植物の活動、身近な化学物質、地球環境問題などに興味を持っていただけたようでした。
今後も身近な「ふしぎ」を一緒に探究できるよう、様々な科学イベントを企画していきたいと思います。
最後に、ご参加・ご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。